相互増幅 ― AIに考えを明け渡さないための較正 (opens in new tab)
先日、知人から、開発中の新規プロダクト構想について相談を受けた。どう進めるべきか意見が欲しいという。私の本業なので、すぐに返事しようと思ったが、自信の持てない部分もあり、少し時間が欲しかった。だが、忙しかったこともあり、私は知人の相談文を、ほぼそのままAIに丸投げした。それも結構雑に投げた。 予想していたが、返ってきた答えは完璧だった。論点は押さえられ、筋も通っている。まあ、これでいいか。そう思って知人への返信に貼りつけ、送信ボタンを押そうとして、そこで、手が止まった。 知人は「及川に聞いて良かった」と言ってくれるだろう。だが、これは本当に私の考えなのか。相談してくれた相手への、誠意ある態度なのか。これを私が出した答えだと、胸を張れるのか。読み返しても、どこも間違ってはいない。だが、間違っていないことと、私が考えたことは、別だ。私は送信をやめ、自分の考えを改めて整理した。 先々週、Google I/Oの また長くなったので、tl;dr 外部委託(作業を任せる)と降伏(考えを明け渡す)は異なる 脳は簡単に降伏する。AI誤答でも73%が受容し、自信は逆に上がる 電卓と同じではないか・...
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