すべてはモテるためである / 二村ヒトシ
spreadmywingssite.wordpress.com·23w
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先日、足を伸ばしてとある書店に出かけた。 いわゆるセレクトショップ的にその店の個性を打ち出した品揃えをしているタイプのお店で、一般的な週刊誌とかそういう類は全く置いていないし、配架もお店の基準に依っているので普通なら同じようなジャンルに分類されるであろう本が全く別の場所にあるとか、逆にあっちで見たものがこっちにもあるとかといった感じになっている。 あえて近い感じのお店を言うと往時のVillage Vanguardが近い感じだろうか。 なので、狙って本を探すというよりもウロウロとしながら偶然の出会いを楽しむ方が良い感じのお店であった。

で、そんなお店でふと出会したのが本書。 本当は他にも色々と買いたかったのだが、悲しいかな、偶然の出会いに任せていくらでも支払えるほど潤沢な予算はなく(この手のお店に来るにはちょっと哀しい条件だ)、他数冊しか買えなかった。まぁ、それはともかくとして、ふと棚にある本と目が合ってしまった訳である。 言うまでもないけれど(?)、筆者の現在の生活の中で「モテ」みたいなことを意識したり、目指したりする必然性は全くなくて、そういうお年頃にある若者が手に取るのもまぁ青臭くてどうかとは思うけれど、いい歳した人間が手に取るにも少々、自意識過剰気味の気恥ずかしさはある。なので、タイトルにやや気後れしたものの、こういう出会いは偶然でありながらかなり必然というか、何かが引っかかったに違いないので逃すべきではない。

で、結論から言うと久しぶりに一気読みしてしまったし、タイトルや主題は確かに一癖あるのだけれど、実際には「モテ」の話に留まるようなものではなく、本質は人とのコミュニケーションを中心とした生きていく上で、人間関係を築いて快適にやっていくためにも、自分が生きやすくなるためにも読んでおいて損はない一冊であった。 著者の方の職業に偏見を持ってしまう、あるいは手を伸ば…

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