なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか / 二村ヒトシ
spreadmywingssite.wordpress.com·21w
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すべてはモテるためである』に衝撃を受け、読了後、早々に買ったのがこの本。 実質的には『すべてはモテるためである』と裏表、対をなす本であり、こちらは女性向けという体裁をとっているが、内容としては男性に対する言葉に置き換えていけば、ほぼ全て男性にも通じる問題を扱っており、理解を深めるという意味では二冊読んではじめて見えてくるものがあると言っても良い。

本書でのキーワードは、「心の穴」「自己受容」である。 自分自身が恋愛を通じて何を求めているのか、自分自身の心に空いたどのような穴を埋めようとしているのか、そうしたことを知っていく、これは前作での「自分がどのようにキモチワルイのかを知り、向き合う」ということとも相通じるのだけれど、まずは自分自身と向かい合わないと話が始まらない、というところからである。 同時に残酷なまでに(そしてそれはある種の優しさでもあるのだが)その「心の穴」は他人を持って埋めることは結局出来ない、自分自身で折り合いをつけていくしかない、つまり、特定の穴の空いた存在としての自分自身を受け入れていくしかないという、だいぶ端折って言えば、そういうことに尽きる。

この辺りというのは、心理学とかその周辺のことを学んできた人にとっては言葉こそ違えど、非常に腑に落ちる部分だろう(フロイトとか、その辺りから繋がる話ではあろう)。識者による評価としても、そういっ…

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